DeputyでITマネージャーとして着任したJohn Howellは、3つの目標を掲げていました:Macの導入にかかる時間の削減、デバイス全体の可視性向上、そしてセキュリティの強化です。Iruがどのようにこれらすべての達成に貢献したのかをご紹介します。
目標: 100%ゼロタッチ
従業員のシフト管理、タイムシート、コミュニケーションの効率化を支援するDeputyは、世界100か国以上に顧客を持つグローバル企業です。
「世界中に従業員がいます」とHowellは語ります。シドニー、サンフランシスコ、アトランタ、ロンドンにオフィスを構え、EMEA、APAC、アメリカに人員が分散しています。2022年初頭時点で約350名だった従業員数は、今年中に30%以上の増加が見込まれており、効率的なデバイス導入が最優先課題となっています。そのため、従業員の所在地や同時オンボーディング人数に応じて、複数の導入モデルを使い分けています。
オーストラリア(本社所在地)では、対面対応が可能な従業員向けに、個別対応の「ホワイトグローブ」導入も一部継続しています。また、大規模なオンボーディングがある場合には、ITチームが事前にデバイスを開封し、初期設定を行った上で出荷し、その後のセットアップを従業員が完了する方式を採用しています。この方法により、初日の体験がよりスムーズになるとHowellは述べています。
Appleから世界中のDeputyの従業員に直接デバイスを発送し、サインインするだけで、10分以内に利用を開始できます。
John Howell
ITマネージャー
「初日に15人でオンボーディングのミーティングをしていると、Wi-Fi接続がうまくいかなかったり、『画面が表示されない』といった問題が起きて、セッションの妨げになることがあります」とHowellは説明します。「そのため、こうした問題はできるだけ減らしたいと考えています。」
その一方で、可能な限りゼロタッチ導入を採用しています。「MacBookをユーザに直接発送し、Blueprintに割り当てた上で、『電源を入れて、Wi-Fiに接続し、リモート管理画面が表示されるのを待ってください』といった形で手順を案内します。」最終的な目標は、すべてのユーザに対して完全なゼロタッチ導入を実現することです。その大きな理由の一つがLiftoffです。
「Appleから世界中のDeputyの従業員に直接デバイスを発送し、サインインするだけで、標準アプリが設定された状態で10分以内に利用を開始できます。ユーザ側で特別な作業は一切必要ありません。」
Howellによると、ゼロタッチ導入は時間とコストの両面で大きなメリットがあります。従来のように本社へ一度デバイスを送って設定し、その後ユーザに再発送する必要がなくなり、Appleから直接ユーザへ配送するだけで済みます。月に約20台の導入規模で、配送コストだけでも月あたり約1,500米ドルの削減につながっています。また、Appleからの直送により、配送手配やトラブル対応、初期設定にかかる時間も削減され、1台あたり約2時間の工数削減を実現しています。
可視性=セキュリティ
Iruは、世界中に分散したAppleデバイスの管理において、Howellが「より高度な管理」と表現するレベルのコントロールを提供しています。
「SlackやZoom、Chrome拡張機能など、デスクトップに展開する主要なツールがありますが、これらはIruのBlueprintsで非常に効率的に管理できます。」また、可能な限りAuto Appsにより、すべてのユーザが常に最新バージョンを利用できるようになっています。
さらに、Iruが提供するデバイスの可視性も高く評価しています。
「驚いたのは、Iruのポータルで確認できるデバイス情報の豊富さです。最終チェックインのタイミングや、ポリシーが最後に更新された日時など、必要な情報がすべて簡単に確認できます。余計な手間は一切なく、すぐにアクセスできます。」
ITチームではosqueryや別のインベントリツール、ユーザディレクトリも併用していますが、実際にはまずIruを確認することが多いといいます。
「MacBookで何か問題が発生した場合、まず最初に確認するのはIruです。ほぼ常に最初の確認ポイントになっています。」
私にとって驚きだったのは、Iruのポータルで確認できるデバイス情報の豊富さです。
John Howell
ITマネージャー
Howell率いる5名のITチームは、各ユーザのデバイス内容を常時監視したり、全社一律の制限をかけたりするのではなく、必要に応じてピンポイントで対応する方針を取っています。
例えば、開発者チームには管理者権限が必要です。「開発者であればツールへのアクセスは不可欠なので、ある程度自由に使えるようにしています。その代わり、何をインストールしているかは報告してもらうようにしています」とHowellは説明します。
一方で、セキュリティ上の懸念が見つかった場合には、「Iruを使って対処できます。例えば、未承認の画面録画アプリなどはブロック機能を使って制御しています」と述べています。
また、Deputyのセキュリティチーム(彼らは「トラストチーム」と呼んでいます)との連携にもIruが活用されています。Howellは毎週トラストチームの担当者とミーティングを行っています。
「非常に協力的な関係です。例えば『全デバイスの暗号化状況のレポートは出せるか?』と聞かれれば、Iruで対応できます。」
さらにISO 27001認証にも対応しており、「macOSのバージョンはn-1以内である必要があるため、Catalinaのままの端末は許容されません」といった要件に対しても、Iruを使って最新のメジャーおよびマイナーアップデートを強制適用しています。